B-7.中尊寺経断簡(二代基衡発願 千部一日経) ご売約となりました。有難うございました。


スキャナー画像本紙の僅かな凹凸で色むらに見えます。(肉眼では殆ど気になりません。)


自然光+室内光で撮影:文字に光が当たり乱反射しボヤけて見えます。

 サイズ 本紙 縦253o、横95o、界高198o、界幅18o
      表具 縦1410o、横230o(軸端を含まず


 紺紙金字経、観普賢経(法華経結経)、平安時代末期

 初代清衡に続いて二代基衡が発願した法華経「千部一日経」といわれる経の一部です。書写の年代は12世紀中頃と言われています。
 千部一日経とは、一日に法華経(開結共十巻)を書写し、それを千日間続けるという一切経にも勝るとも劣らない途方もない写経計画です。

 経名は法華経の結経の観普賢経で、濃く染められた発色の良い紺紙にやや小粒の端正な楷書で書かれています。
 文字色はやや粗い粒子の金泥が使われ、光を当てると光沢を放ちます。
 保存状態は上部の余白に虫穴が二か所あります。(裏から同系色の補修があり目立ちません)
 尚、本紙のスキャナー画像では画像では僅かな凹凸で色むらに、表具の画像は文字の乱反射でボヤけてみえますが、実際には目立ちません。

 表具は細身の台紙貼りの茶掛表装の新装です。本紙の周囲の余白は控え目な金砂子が蒔かれています。
 表具の形状は細身に仕立ててあります。

 伝来に関しては、近年絵替わり見返しを持つ巻子から切
り分けられた品のため、中尊寺基衡経で間違いありません。