A-1.不動明王二童子図


不動明王の腰布の周辺にヨコシマのように見える箇所は絹本の欠損を裏から補ったものです。


長年に燻されて色調が同化してしまい面相の輪郭が明確に見えません。




フラッシュによる撮影


照明を落として撮影。




 価格180,000円(消費税・送料込)

 サイズ 本紙 縦837o、横374o、表具 縦1410o、横483o※軸端を含まず

 絹本、軸装、室町時代

 不動明王と矜羯羅童子(向かって右)、制多迦童子(左)の不動明王三尊図です。
 古い密教画の常で護摩の油煙や香に燻され不鮮さを欠くものの両童子の繊細な描き込みを見れば、元は作行の良い正統派不動三尊であることが解ります。
 描かれた時代は目の粗い絹本や、沈んだ色調の顔料で描かれていることから、室町時代(16世紀)の作と見てよいかと思います。

 保存状態は欠損部の補填や折の直しなど、丁寧な修理が施されており、新たに修理の手を加える必要はありません。
 表具は格子文様と朱色の金襴を組み合わせた古裂表具で、彫金に鍍金の軸が使われています。(桐箱付)

 長年燻され一部図像が鮮明でないことが惜しまれますが、照明を落として鑑賞すると闇から不動明王が朧げに浮かび上がり荘厳な雰囲気を醸しだします。