A-3.孔雀明王図 売約済
 
   

   

   
   孔雀の羽毛、脚部に顔料の剥落が見られます。

   

   


  絹本著色、揉紙表具、江戸時代

  サイズ 本紙 縦1017o、横422o 表具 縦1730o、横578o ※軸先を含まず

 絹本著色の孔雀明王像図です。
 第一手右に蓮華、左に吉祥果(ザクロ)、第二手右にグエン果(柑橘)、左に孔雀の羽を持った華やかな像容の仏画です。
 作風は写仏風のやや平坦な印象を与えるものの、図像、線描は共に正確で作者の余分な個性が介在しない正統派仏画です。
 
 保存状態は、孔雀の脚部や羽毛部分に彩色の剥落、退色、背景の余白に薄シミ、汚れがあります。
 表具は揉み紙表具で本紙、表具ともに良い状態を保っており、修理、表具換えの必要はありません。

 古来、絶大な利益が得られるとされ信仰を集めたとされますが、何故か絵画、立体像ともに作例は極めて少ないようです。
 制作年代は江戸時代後期。