B-1.二月堂焼経 入法界品断簡 商談中 
 
   
 

      

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 本紙 縦233o、横102o(縦は裏打紙を含む)、表具 縦1010o、横237o(横は軸端を含まず)

 華厳経巻第六十入法界品、東大寺二月堂伝来、奈良時代(740年頃)

 二月堂焼経第六十入法界品の断簡五行です。
 下の半分以上が欠損している品ですが、銀文字の艶が残り、プラチナ経の片鱗を残す品です。
 華厳経巻第六十入法界品は華厳経絵巻で知られる品(ぼん)で、善財童子が文殊師利に諭されて55人の善知識に会い、ついに悟りを開く物語が著わされています。
 当断簡はその中でも善財童子が弥勒菩薩と別れ文殊師利と出会う場面で、物語のクライマックスシーンと言って過言のない重要箇所です。

 経文は下記の通りです。(赤字が残存)

 一心尊重恭敬往詣其所何以故汝先所見

 諸善知識修菩薩行滿足大願得諸法門皆

 由文殊師利威神力時善財童子頭面敬

 禮彌勒菩薩遶無數匝辭退而行爾時善財

 到普門國一心専・・・・・・

 尚、最期の一行は近代に編纂された大正新修大蔵経と経文が異なっています。
 詳しい理由は不明ですが、底本とした経そのものが異なっていた可能性が考えられます。
 
 表具は萌葱色の竹屋町の中回し、金襴の一文字(いずれも古裂)、天地には古い銀屏風から剥がした銀箔紙が使われています。
 表具の現代の住環境を考慮して小さなサイズに仕上げてあります。