C-2.懐中仏 妙見 売約済

 

  
 拡大画像:図像の三叉戟と兜の飾りは金属を切り抜いて作られています。

 サイズ 像高 85o(台座を含む)、厨子高さ 120o

 素地木彫、江戸時代

 素地木彫の懐中仏 妙見像です。
 妙見は北斗七星を神格化したもので、明治の神仏分離以前は様々な神と習合して盛んに信仰された尊格です。

 ご案内の品は小品ながら見事な作行の像で、民間信仰で作られた妙見像とは一線画す優れた作行の像です。
 適度に簡略化された造形で全体の身体のバランスがよく、上げた右腕には力感があります。

 保存状態は右手の持仏の刀と手先の欠損。他に厨子正面左上に傷みがあります。
 厨子の扉の開閉、蝶番の不具合はありません。像本体は素地ですが、燈明などで煤けて真っ黒になっています。