A-5.大威徳明王図
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サイズ 本紙 縦690㎜、横330㎜、表具 縦1510㎜、横480㎜ ※表具横は軸端を含まず。
絹本著色、軸装、江戸時代
大威徳明王を単独で描いた仏画です。
通常は五大明王として不動明王を中心に五尊を一幅に描くことが普通ですが、大威徳明王の一尊ので修法の本尊にしたものと考えられます。
作風は目の細かい良質な絹本に描かれた細密画です。
細密なだけでなく、真に迫る憤怒の形相、燃え盛る紅蓮の火焔、力のみなぎった四肢、そのどれをとっても最上級の仕上がりを見せています。
また本紙の裏からは金泥の彩色が施され、明王の周囲が朧げに光る演出がされています。
作者を示すものはなにもありませんが、当代一流の仏画師の作とみて間違いありません。
保存状態は本紙の下部に小さな折れ(シワといって差支えない程度)があります。
表具は比較的最近のもので、特に問題はありません。
表具の仕様は金襴と朱のコンビ、軸先、八双は鍍金金具、桐箱付です。
大威徳明王を単独の画幅は極めて稀です。
価格は江戸仏画としては若干値が張りますが、作行を考えれば十分ご納得いただける価格に致しました。
お気軽にお訊ねください。
尚、寺院から民間に出た五大明王図にはあまり知られていない共通点があります。
多くが明王の眼球が消されてあり、ご案内の作品も眼球の主に黒目の部分が消されています。。※
これに関しての正確な伝承はありませんが、おそらくは寺外に出すときに抜魂したものと思われます。
※補修可能です。