A-1.青面金剛図 売約済
 
 
 
 

 
 


 





 木箱入りです。

 サイズ 本紙 縦504o、横223o、表具 縦1090o、横340o ※軸端を含まず

 絹本著色、軸装、江戸時代

 一面六臂の青色の身体の明王形で二童子と四鬼神を従えた姿で描かれた青面金剛図です。
 道教の思想と民間信仰が結びつき、江戸時代には体内の虫封じの行事「庚申まち」に用いられるようになったものです。

 ご案内の品は青面金剛としては稀な絹本の品で、目の粗い絹本にやや鈍い発色の鈍い顔料で描かれた点は室町仏画のような印象を受けます。
 しかしながら、同図像の絵画で中世以前る作例を見ないことから、江戸時代の作と推定します。
 
 保存状態は本紙に折れが複数生じています。
 素朴な作風のため、このまま鑑賞して違和感は少ないものと思います。
 
 珍しい絹本の作品であり、絵に描かれた青面金剛像としては最古級の品です。
 ほの暗い部屋でスポットライトを当てて鑑賞すると崇高な雰囲気を醸します。