C-1.十一面観音坐像
フラッシュを用いた撮影
フラッシュoff、LEDライトでの撮影
価格50,000円(消費税・送料込)
サイズ 高さ245o
木彫漆箔、彫眼、一木造
中世の懸仏の仏を木彫にしたような十一面観音坐像です。
単純化された作りながら、民衆仏のような作行の稚拙さはありません。
おそらくは神仏習合、本地垂迹の本地仏として制作された像ではないかと推測します。
作りは一木で前に伸ばした左腕先だけが別木で接いであります。
保存状態は頭上面の一つの欠損(向かって左奥)、右手指先の欠け、左手の持物の欠損、ひび割れ、箔の剥がれ、虫食いがあります。
虫食いは背面下部を中心に生じ脆くなっていますが、現在では止まっています。(正面からは虫食いは殆ど見えません)
掲載の画像は細部までご覧いただくため、均一な照明で撮影したものですが、ほの暗い室内の間接照明で鑑賞しますと美しいシルエットが浮かびます。
特にやや引きで鑑賞しますと、通常の仏像にはない神々しい気配を感じまさせます。(主観ですが・・・)
時代は神仏分離前の作と思いますが、正確には解りません。