E-1.東大寺転害門天平古材花器 売約済







  
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サイズ 高さ320o、直径およそ150o 

東大寺の創建時の建造物で唯一現存する転害門の古材で作られた花器です。
昭和6〜7年(1931〜1932)にかけて行われた転害門の修理時に出た古材で、東大寺により修理技術者に贈られた品です。

花器は垂木をくり抜いて銅製の落しを入れて作られています。
切断面からは目の詰まった木目が見え、1300年近い時を経ても微かに木の香りがします。

伝来を示すものとしては、花器の底に「転害門」の焼印、桐箱の蓋に同じ焼印と「天平古材」の焼印および東大寺の署名があります。
蓋の文字から東大寺が転害門の工事主任に落慶記念に贈呈した品と判ります。
尚、当時工事主任を務めた方は、数々の国宝建造物の修理で知られる方です。

自称天平古材は数ありますが、こちらは正真正銘、東大寺お墨付きの天平古材です。