A-2.愛染明王図 売約済
サイズ 本紙 縦 695o、横 345o、表具 1210o、横425o ※軸端を除く
絹本著色、軸装、室町時代
目の粗い質素な画絹に描かれた民画の趣の愛染明王図です。
愛染明王は本来密教の尊格ですが、中世以降は縁結びや紺屋の信仰など民間で広く信仰されたことで知られます。
ご案内の品も素朴な作風から、そのような民間で信仰された品と想像します。
保存状態など
本紙は彩色の剥落が見られます。また、中央にやや目立つ傷、向かって左に経糸の抜けがあります。
古い表具裂をそのまま流用して修理が施され、裏から透かしてみますと無数の折伏せが入っていることが判ります。
表具は古い高野裂で織り目が粗くなりなっています。
軸端、八双は彫金金具、箱は合わせです。(サイズが合っていません)
製作年代は室町時代後期の16世紀ころ。