C-1.聖観音坐像 売約済












背面の彫刻を外した状態。納入品を納める空洞が露になります。(背面の蓋はピッタリはめ込みが可能です。)


複雑に翻る衣の襞の様子が判ります。


宝冠と左手に持つ蓮華は銅製に鍍金です。


↓実際に室内で鑑賞した時のイメージ画像です。






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木彫、寄木、漆箔、玉目、鎌倉時代

 

高さ330o ※髻の上まで

 

端正な顔立ちと高く結った髻が印象的な聖観音坐像です。

若々しい面相、耳前のおくり毛が巻く表現、複雑な翻りを見せる衣の表現など鎌倉彫刻の特徴が濃厚な像です。

作りは寄木で胎内を中空に作り極めて軽量に出来ています。胎内の空洞は納入品を納めるため、背面に蓋が作られています。現状は納入品が失われ蓋は開けられて固定されていません。(きっちりと収まります。)

 

保存状態

右手指先に小さな欠損、右足先の別木で接いだパーツの欠損、前面に広がった裳先の虫食い、背面の蓋の虫食いがあります。その他、全体に金箔の下地が弱くなり金箔が剥がれやすい状態となっています。金箔は後補のものと思われますが、現状は半分程度が剥落し木地が露になった状態です。

 

製作年代はやや硬さ感じさせる衣の表現などがから、鎌倉盛期よりやや時代の下るものと推測します。ただし、後の時代(南北朝)の箱を重ねたような厳つい表現とは明らかに一線を画す作風です。

尚、撮影は細部までご覧いただくためにLEDライト、フラッシュを使用し、陰影をつけずに行いました。実際の室内で鑑賞した時の印象は最後の3点の画像に近いも
のとお考え下さい。

追記:専用の桐箱入りです。