C-4.檀像千手観音厨子入仏






現状は厨子に収まっていますが、元来は別のようです。
像は台座から離れます。

 

 
小像ながら身体に奥行があります。
衣の襞は彫が深く力強い表現がされています。

 

 
 
価格 100,000円(消費税・送料込) 

サイズ 本体高さ54o、厨子高120o 

木彫、截金、鎌倉時代

檀像十一面千手観音です。
僅か50oあまりの小像に関わらず細密な截金が施され、その繊細さは手仕事の到達点を感じさせます。
像の作りは素木作られた檀像と呼ばれるもので、柔和な面相と画像を拡大しても破綻のないバランスの良さを見せています。

保存状態は両側の腕と頭上面を失っています。
現状は厨子に納められていますが、像本体と台座、光背厨子、厨子は作行に差があり、別の時代を合わせたものと思われます。
厨子、台座、光背とのマッチングはよく、仏像本体の欠損部が殆ど気にならないほどの見映えです。
尚、截金は衣全体に施入されていたよいうですが、煤に埋もれて上部は見えにくくなっています。

製作年代は截金の最盛期である鎌倉時代と思います。