D-3.天部図像入黒漆厨子
背面:四天王の二天像
左右側面:四天王の二天像
内部は上2/3の位置に棚が設けられています。
背板にひび割れが生じています。
扉には木地の収縮による隙間が生じています。
天板に塗の剥がれがあります。
正面:金剛力士像扉絵
背面
右:右側面、左:左側面
価格68,000円(消費税・送料込)
サイズ 高さ 418o、横幅 432o、奥行 264o
天板 横幅 457o、奥行 290o
内寸 高さ 374o、横幅 390o、奥行 230o
木製黒漆塗、彩色図像、江戸時代
天部の図像の描かれた黒漆塗の箱型厨子です。
箱型形状から仏像を収納するものではなく、経典や聖経を収納したものと推測します。
描かれた図像は正面に金剛力士(仁王)、側面と背面に四天王とみられますが、いずれも彩色の剥落が激しく四天王像は尊名の判別が困難です。
保存状態など
長年使い込まれた品で、天板をはじめ多くの塗の傷みがあります。
他に背板のひび割れ、各所のアタリが多く見られますが、躯体の大きな損傷や歪みはなく座りも問題ありません。
内部の棚は取り外し可能のため、小型の三尊仏などを納める事も可能です。
また、仏像などの置台としてもご利用いただけると思います。
傷みの生じた品ですが、時代を経た品だけがもつ美しさのある品です。