A-5.図像抄断簡 氷掲羅天図像 売約済
額装で図像が中央になるように工夫してあります。
図像抄第十巻録 氷掲天図
サイズ 本紙 縦295o×横201o(額の窓のサイズ縦230o×横150o)、額 縦365o×横278o
図像抄巻第十収録 氷掲天図像(ひょうぎゃらてん)二尊のうちの一。
氷掲羅天とは蓮葉座に座って吉祥果(ザクロ)を持った姿で描かれる、訶利帝母の子とされる天部の像です。
密教図像は図像の伝承が目的であり観賞上の見栄えを度外視した品もありますが、当品は中々の達者な筆使いが見られます。特に不機嫌そうな幼い顔が何ともキュート!作者はとても絵心のある絵師、画僧の作のようです。
図像の転写は油を引いて写しとる古式の方法が採られています。
製作年代は正確には判りません。
尚、この品は白洲正子さんの旧蔵品です。
今から10年以上前になりますが、白洲正子さんの旧蔵品の売り立てがあった時に入手した品です。
この度、巡り巡って再び帰ってまいりました。