B-14.伝・中尊寺経・紺紙金字法華経断簡一紙 
売約済

 


定規より右が「京都書院観 日本の写経」P46掲載の原寸大の基衡経、左がご案内の品です。
紙高は下部余白が1o程度異なりますが、文字、界線のサイズ、引き方も酷似しています。



ライトを当てての撮影。



サイズ 本紙 縦258oo、横 487o、 界高196o、界幅18o、額 縦392o、横512o


紺紙金字法華経巻第一断簡一紙27行、平安時代後期、額入

「中尊寺経 藤原秀衡」の極めのついた本紙金字法華経巻第一の断簡一紙27行です。
粒の粗い金泥を筆先に十分に含ませて書かれた文字は、紛れもなく中尊寺経の特徴を備えています。
しかし、極めは秀衡ながら、度々秀衡経を扱ってまいりました経験から、秀衡経とはサイズ、紙色が著しく異なった経と判断します。
よって「秀衡」の極めは誤りで、法華経であることからも二代基衡の千部一日経の可能性が高いと判断致しました。(2番目の画像をご参照ください。)
尚、秀衡経の特徴としては、文字が磨かれていないものが多く、紺紙の染は浅く、サイズも一回り小さな経が多い点があげられます。

保存状態は虫穴一つない、非の打ちどころのない状態です。
文字の輝きは尋常ではなく、ライトを当てると煌びやかな光を放ちます。
今までに多くの紺紙金字経を扱って参りましたが、間違いなくトップクラスのクオリティーを持った経です。

額は細いアルミフレームで、本紙はアクリル板で挟み込んであります。
素晴らしいクオリティーの経のため、本来は軸装にしたいところですが、表具のお好みもあるかと存じますので、額に入れてのお届けと致します。

尚、極札の識者「賀翁?」に関しての人物像は不明です。
二代基衡の発願経という確定的な根拠はありませんが、平泉がもっとも繁栄した基衡の時代の経として全く違和感はありません。
文字の品格、金泥の質、深く艶のある紺紙、どれを取りましても最高クラスの紺紙金字経と言えます。