B-7.二月堂焼経断簡
画像左:自然光+LEDライトを補助的に使用での撮影。正面から光が当たると銀文字が乱反射して鮮明に見えません。
画像右:LEDライト+自然光にて左斜45度からの撮影。鑑賞する角度やライティングにより文字が鮮明に浮き上がります。
太巻き桐箱入
価格 お問い合わせ願います。
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サイズ 本紙 縦234o、横39o、表具 縦1000o、横178o ※本紙縦は裏打の紺紙を含む 表具横は軸端を含まず
東大寺二月堂伝来、紺紙銀字華厳経巻第六十、奈良時代(740年頃)
東大寺二月堂伝来の紺紙銀字華厳経の巻第六十入法界品の断簡二行です。
およそ半分強が焼けて欠損した品で、五字偈の上から9文字の計18文字が残存しています。
僅か二行の18文字の小品ですが、白色の照明を当てるとプラチナ経の片鱗が垣間見えます。
表具は錦古裂のモスグリーンの天地(古裂)で品よく仕立てられています。表具の状態は未使用に近い極上のコンディションです。
尚、二月堂焼経は鑑賞する角度やライティングにより見栄えが異なります。工夫してベストの鑑賞法を見つけて頂ければと思います。
厳経巻第六十入法界品は華厳経(六十華厳)の最終巻で、善財童子の悟りに至る旅が記されています。
無我無我所 亦無有自 性無生亦無滅 無來亦無去
皆悉如虚空 而不壞諸 業如來爲衆生 方便分別説
※太字が残存
(一巻前の巻五十九は現在も東大寺で所蔵されています。)