A-1.東寺伝来 胎蔵曼荼羅断簡
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サイズ 本紙 縦82o、横60o、表具 縦1,140o、横300o ※表具横寸法は軸端を含まず。
絹本著色、截金、軸装、鎌倉時代
東寺旧蔵の胎蔵曼荼羅の断簡です。
密教の根本道場、教王護国寺に伝わった曼荼羅の一部で、胎蔵曼荼羅 蓮華院の一尊と思われます。※
発色の良い顔料、蓮台の繧繝彩色、光背のグラデーション、背景の七宝つなぎに四ツ菱の截金を見れば一目瞭然、最高の絵仏師を集めて制作された曼荼羅と解ります。
保存状態は擦れ、顔料の剥落が生じているものの、800年経過した品としては良好なコンディションを保っています。
表具は金茶の高野裂に緑、朱の金襴をあわせてあります。軸端は金軸、太巻き桐箱入り。
一説に民間で入手できる至上の曼荼羅と言われますが、それに異を唱える必要もないと思われます。
鈍翁旧蔵。
※体の向きや蓮華を持つことから蓮華院(中台八葉院の向かって左)の一尊と思われますが、原図系曼荼羅と照合して確実に一致をみる尊像がありません。
曼荼羅は転写を繰り返して今に伝わりますので、底本の違いで図像が異なることがあります。