C-2.金峯山出土 御正体鏡板残欠 2


↑表面(鏡面)は表面を磨いて滑らかに整えてあります。
↓裏面は槌痕こそ残さないものの磨きはありません。



意図的に破損したようにな波打った形状です。





価格100,000円(消費税・送料込) 

サイズ 最大長230o 

銅製鍛造、金峯山出土、平安時代後期

黒く変色した御正体の鏡面の欠片です。
鏡面に神仏像を鋲止めした穴がありますので、元来は線描きではなく鍛造のレリーフ状の神仏像が取り付けられていたものと思われます。
元来のサイズは残存した縁に沿って円を描きますと、直径およそ400o程度の比較的大きな御正体であったことが判ります。

小さな残欠ではありますが、幸いにも菊の形をあしらった鍍金の錺金具、裏には六角ナットを思わせる丈夫な吊り金具が残っています。
吊り金具を見ても相当に大きなサイズ、重量を持った御正体であったことが想像できます。

金峯山に奉納されてから、少なくとも850年以上は経過した品ですが、驚くことに変色こそあれ殆ど青錆に覆われていません。
道長をはじめ時の権力者により金峯山に奉納された銅製品は、高品質な金属が使われたことで知られます。
尚、金峯山から出土する御正体の類は埋納品ではなく、何らかの理由で破壊され、打ち捨てられたものと言われます。

無文の鏡板ながら、立派な鍍金金具がつけられており、見ごたえのある品です。
簡単な木製の収納箱が付きます。