C-6.不動明王立像(破損仏) 


背後に立て掛けてあるためやや後傾しています。


腰の部分に輪宝文の痕跡があります。





 


裳裾に僅かに彩色が残ります。 

価格50,000円(消費税・送料込) 

サイズ 高さ およそ335o 

木彫、彩色

細部が簡略化された大胆な作風の不動明王の破損仏です。
一見して素人作の民衆仏に見えるものの、頭上の蓮台や牙上下出、左に垂らした総髪など、概ね儀軌に則って作られていることが解ります。
頭部の大きい身体バランス、頭髪を彫らない作りは中世の神像彫刻を思わせます。

作りは頭部と胴体を一木で作り、両手を別作りして接いであります。(左手のみ二材を前後に合わせてあります)
材質は彩色の剥落した部分から細かい木目が見えますので、針葉樹系のようですが、重量は内刳りがないため比較的重く感じます。

保存状態は右手先、両足先を欠いた状態で、彩色は殆ど剥落しています。
足先を欠くため自立しませんが、現状でのお渡しとなります。壁に立て掛けて鑑賞するか、自作の台でご鑑賞ください。
他、虫食いや鑑賞に著しく影響するような傷みは生じていません。

製作年代は不明。
着衣に僅かに残った輪宝文は長い年月を経たことを示しています。