A-5.寿老人古絵馬


上部の文字は右から左に掛御宝前と読むことが出来ます。


裏の文字は判読できません。

 
右は三丙戌□□春□、左は敬白の文字が見えます。(画像は文字を読むためコントラストの調整をしてあります)  

価格58,000円(消費税・送料込) 

サイズ 縦297〜306o、横358o 

杉板、彩色、江戸時代

粗末な杉板に紙を貼って描かれた寿老人の絵馬です。
童子と鹿を従えた寿老人の姿がユーモラスに描かれています。
おそらくは寺社に寿老人にあやかって長寿を祈願して奉納したものと思われます。
稚拙ともいえる筆遣いながら、配色が美しく、更に古色が加わってとても見栄えのするものとなっています。

右下に年号と思われる「三丙戌」の文字がみえますが、江戸時代の丙戌の三年を調べますと、下記のとおりです。
正保 三年丙戌 (1646)、 宝永三年丙戌(1706)、明和三年丙戌(1766)
奉納された年は上限で1646年で下限が1766年となりそうです。

保存状態は板が収縮したことによる隙間が出来ています。
他に彩色が脆くなっている箇所があります。

奉納された寺社は不明です。
緑色と朱色に近い茶と白色の配色が絶妙です。
尚、裏に掛けるための紐はついておりません。立て掛けるか紐をつけてご鑑賞下さい。