C-5.飯縄権現像 売約済 

   
 
   

   

   

   

   

      


サイズ 総高155o、本体およそ80o 

木彫彩色、江戸時代

掌に載るサイズの飯縄権現像(いづなごんげん)です。
山岳信仰の神で、不動明王とカラス天狗が一体化した姿で白狐の乗るスタイルで表現されています。

著しく煤けて長年の埃が積もった状態ですが、すべての主要部が欠損なく揃った状態です。
唯一頭部から下がる髪飾りの片方を欠失していますが、繊細で華奢な作りの小仏像としては実に稀な保存状態といえます。
特に細密な作りの像ではないものの、前傾姿勢の本体と後ろ脚を蹴り上げて躍動する白狐が絶妙のバランスです。

画像では長年の燻煙や埃が積もって厳つい印象ですが、実際は実に繊細な像です。
尚、飯縄権現と秋葉権現は形状が似ており見分けが付かないため、便宜的に「飯縄」とさせて頂いています。