A-7.不動明王二童子像図





　



　　　

価格176,000円（本体160,000円＋消費税16,000円）　※送料当方負担

サイズ　本紙 縦945�o、横 381�o、表具 縦1865�o、横 494�o　※軸端を含まず　

絹本著色、軸装、室町時代

室町時代後期頃に描かれた不動明王二童子図です。

盤石に立つ不動明王と眷属の制多迦童子、矜羯羅童の二童子を描いた仏画です。
図像は不動明王が二童子を従えた一般的な三尊形式ながら、不動明王の面相は天地眼ではなく、三白眼で虚空を睨む視線で描かれています。
また、古密教画としては珍しく、色彩が鮮明で光背の紅蓮の炎が朱、金泥、黄土色、白のグラデーションが見事に表現されています。
製作年代は目の粗い画絹、顔料の盛り上げ技法、重厚感のある色彩から室町時代の作と判ります。截金は使われていないものの、装身具や法具は金泥を厚く盛り上げて表現されています。

保存状態など
本紙に顔料の剥落、摩耗が少々あるものの、近年に表具の修理が行われたと見え、目立った傷みはありません。
但し、一部に補筆や背後の濃紺の彩色に補彩の入った可能性があります。
一般的な古美術はオリジナル性を重要視しますが、仏像、仏画の仏教美術は古来より修理の手を入れながら今に伝えてきた歴史があります。
ご案内の品の補筆、補彩は品格を損なうようなものではなく、価値を減ずるものではないと考えます。
尚、密教画にありがちな燻煙や煤の汚れは殆どなく、画像はとても鮮明です。
表具は古裂金襴と緞子のコンビの三段表具で軸端は鍍金の彫金金具、塗箱入りです。

中世に遡る仏画としてはお求めやすい価格設定と致しました。
入門者の方にもおすすめです。