B-11.二月堂焼経断簡(軸装)


↑↓LEDライトでの撮影




フラッシュで弱い光を当てての撮影


青文字が残存部



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サイズ 本紙 縦180o、横199o、 表具 縦815o、横251o 


紺紙銀字華厳経、巻第三十八、奈良時代、軸装、桐箱入

もはや説明も不要な名写経「二月堂焼経」です。
上部が焼けて欠損した、およそ4〜7文字が残存した個体です。

江戸時代中期の二月堂の罹災後、焼跡の灰の中から小さな断片までも拾い集め、貼り合わせて今日まで伝わった品です。
現在のように大蔵経をネットで閲覧できる時代と異なり、バラバラの断片を繋ぎ合わせる作業が困難を極めたことは想像に難くありません。
事実、文脈が合わない断簡も見られますが、ご案内の品は3行目と7行目周辺を繋ぎ目があるものの、文脈に矛盾はありません。(7行目は本体の繋ぎ目)

文字は焦げ色が文字に移っていますが、滲みは少なく
辛うじて光沢を保っています。
紺紙は幸いにも鮮やかさを失っておらず、二月堂焼経独特の青味の強い紺紙に鮮やかな焼痕がよく映えます。

尚、料紙には細かなシワが出来ています。

表具は古裂表具で、中廻しに茶系の金襴、一文字と貼り風帯に緑地の金襴、軸端には唐木を取り合わせてあります。
表具の仕立ては最近のもので、傷みはありません。

上部が欠損し残存部の少ない品ながら10行と程よい横幅があり、焼け焦げの山形が美しく映えます。
二月堂焼経はライティングにより趣が大きく異なります。工夫してご鑑賞いただけますと幸いです。

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